• トップ
  • 連載コラム「WordSmyth Café」一覧

記事一覧

「モリエール劇の翻訳」●柴田耕太郎

「モリエール劇の翻訳」 柴田耕太郎 1949 年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文専修卒業。岩波書店嘱託を経て渡仏、演劇を学ぶ。帰国後、翻訳業界へ。演劇・映像・出版・産業の4ジャンルで実績ある翻訳者。老舗翻訳会社アイディの元代表。出版翻訳者を40人以上デヴューさせ、大学でも教鞭をとる翻訳教育者。「英文教室」主宰。著書: 『翻訳家になる方法』(青弓社)    『英文翻訳テクニック』(ちくま新書)    『翻訳力錬成テキストブック』(日外アソシエーツ)訳書: 『ロックシンガー 間違いだらけの発声法』(東亜音楽社)    『ブレヒト』(現代書館)    『現代フランス演劇傑作選』(演劇出版社) 実力派俳優の壌晴彦(エジンバラ国際演劇祭批評家賞受賞)と組んで、モリエール作品を連続上演してゆくことになった。シェークスピアほどではないが、モリエールにも既訳が幾種かある。新訳でやるには、それだけの意味...

焼き物と翻訳と私●大山ヴィクトリア

焼き物と翻訳と私 大山 ヴィクトリア (Victoria Oyama) オーストラリア、クイーンズランド州出身昭和49年 来日し、陶芸の道に入る平成16年 オーストラリアへ帰国平成20年 日本語とコミュニケーション学を専攻し、学士課程修了平成22年 クイーンズランド大学にて日本語通訳翻訳修士課程修了同時にNAATI(オーストラリア翻訳・通訳資格認定機関)より日英プロ翻訳者の認定を受ける平成23年1月 再び日本へ、同年6月に日本翻訳者協会(JAT)東京地区活動委員会に入る現在、東京を拠点とし、フリーランスベースで翻訳をするかたわら、週の半分は翻訳会社で社内翻訳・校閲をこなし、神戸女学院大学にて非常勤講師として日英翻訳の教鞭も執る焼き物についてつぶやいているアカウント名は @MashikoPotter 日本の焼き物は、その歴史がおよそ12,000年まで遡ることはご存じでしょうか。縄文土器に始まり、弥生土器、土師...

同時通訳者 村松増美先生との思い出●矢能千秋

同時通訳者 村松増美先生との思い出矢能千秋(やのう ちあき)University of Redlands卒。サイマル・アカデミー翻訳者養成コース本科(日英)修了。NPOえむ・えむ国際交流協会(代表:村松増美)事務局を経て、現在フリー ランス12年目、JAT会員8年目。JATではアンソロジー委員会、SNS管理委員会、ウェブサイト・コンテンツ委員会に所属。NESとペアを組み、ス ピーチ、ウェブコンテンツ、印刷物、鉄道、環境分野における日英翻訳に従事。昨年よりサン・フレアアカデミーにてオープンスクール講師も務める。Twitter:人間翻訳者 @ChiakiYanohttp://jat.org/translators/4596 ≪村松増美先生≫ 今回、村松増美先生について寄稿のお話を頂戴して、とても光栄である。若い通訳者、翻訳者の方は村松先生のことをご存じないかも知れない。2004年頃まで 講演、執筆活動を...

映画を通じた外国文化との出会い-そして翻訳へ●内山由貴

映画を通じた外国文化との出会い-そして翻訳へ 内山由貴(うちやま ゆき)フリーランス翻訳者(映像字幕・特許)。 千葉大学法経学部法学科卒。翻訳会社勤 務を機に翻訳の面白さに惹かれていき、 2007 年に独立。字幕では映画・ドラマを はじめ DVD の特典映像やドキュメンタ リーの経験多数。実務系翻訳の勉強も重 ね、近年は特許英訳(機械、通信など) の仕事も多く受注している。趣味は映画、読書、ピアノなど。ここ数 年は、景色を楽しみつつのんびりジョギ ングも。楽しいお酒も大好き。今回、映画を軸に何か書いてみませんか?と遠田さんからお話をいただき、私を今の仕事に繋げてくれた「映画」というものを少し振り返ってみました。 私 が外国映画に出会ったのは小学校5年生のとき。「ラビリンス/魔王の迷宮」と「E.T.」(リバイバル)の2本立てでした。初めて観た外国映画にすっかり 魅せられ、映画雑誌なども隅から隅まで読むようになりました。...

A Course in Translation●岩渕デボラ

A Course in TranslationReviewed by Deborah Iwabuchi 岩渕デボラ(いわぶち・でぼら)日英翻訳者、(有)南向き翻訳事務所経営、群馬県立女子大学講師。米国カリフォルニア州パシフィック大学卒業。在学中に青山学院大学に留学。1978年に英語教師兼協力宣教師として来日し、それ以来群馬県前橋市に在住。著書に『eリーディング英語学習法』『なるほど英語ライティング』(共著、講談社)Diversity in Japan: A Reader(共著、金星堂)、訳書に星野富弘のLove from the Depths─The Story of Tomihiro Hoshino(『愛、深き淵より』、(共訳、立風書房/学習研究社)、高樹のぶ子のTranslucent Tree(『透光の樹』、Vertical Books)、宮部みゆきのThe Devil’s Whisper(『魔術はささやく』)...

Live to Ride, Ride to Live●井口耕二

Live to Ride, Ride to Live 井口耕二(いのくち・こうじ)技術・実務翻訳者、翻訳フォーラム共同主宰、JTF常務理事。エネルギー・環境、電気・電子、機械など工学系を幅広くカバーする。近年は、ノンフィクション系書籍の翻訳もしている。大学の専門は化学工学で、会社員時代はエネルギー利用技術の研究などをしていた。 趣味はアウトドアにバイクにDIY(木工、金工、エレクトロニクス、プログラミング)。いろいろなモノを自由な発想で本来と異なる用途に使うハッキングが大好き。運動不足解消にと最近ロードバイク(自転車)も買ったのだが、乗る時間が足りない。もう少し仕事を減らさないと……。 ブログ:Buckeye the Translatorhttp://buckeye.way-nifty.com/translator/  在宅で翻訳をしていると、引きこもることが多い。忙しくなると...

私にとって(の)『翻訳とは何か ― 職業としての翻訳』●水谷健介

私にとって(の)『翻訳とは何か ― 職業としての翻訳』 水谷 健介(みずたに けんすけ) フリーランスの技術翻訳者(英語⇔日本語)。1991年に明治大学(文学部史学地理学科考古学専攻)を卒業。さらに、オランダのReinwardt Academie(博物館学修士課程)への留学や、ISPなどでの会社勤務を通じ、さまざまな挫折を味わった後、技術翻訳者になることを2002年11月に決意。2003年2月にサン・フレア アカデミー(通学科専門講座・コンピュータ英語科)を修了。2003年6月~2007年8月、㈱インターメディア(JTF会員)で社内翻訳者兼プロジェクトマネージャーを務める。2007年9月から現職。 医療機器、特に画像診断や放射線治療関連(CT、MRI、X線撮影、PET、超音波、リニアック、陽子線治療、PACSなど)の案件に強い。詳しくは「翻訳者ディレクトリ」を参照(http://www.tr...

引きこもり読書生活●関根マイク

引きこもり読書生活 関根マイクフ リーランス翻訳者、会議通訳者。勝負より芸に生きるタイプ。机の前で奇跡を待ち続ける「のび太的セカイ系」に憧れつつも、基本的に祭り好きなので引きこも れない。英文和訳で (laughs) を www と訳すチャンスを虎視眈々と狙っている。日本翻訳者協会(JAT)、全米司法通訳人・翻訳人協会員(NAJIT)の会員。過去にハリソン・フォード、アン ドレ・アガシ、ジェームズ・マックナーニ(ボーイングCEO)、入江陵介(競泳日本代表)、野村萬斎、小泉元首相などの通訳を務める。 翻訳と通訳のあいだ http://blog.smacktrans.com/ 決定的な弱みを握られている遠田親分に依頼されて、読書量ではおそらく私の倍は軽くありそうな翻訳者の皆様相手に本の紹介をすることになりました。アウェー感満々な原稿です。「本棚を他人に見せるな」とユダヤの諺にもあるように、紹介する本で私とい...

知里幸恵:自身の価値を見つけたアイヌの少女●Deborah Davidson

知里幸恵 : 自身の価値を見つけたアイヌの少女 Deborah Davidson (translator/illustrator) was born and raised in Japan, going on to earn a BA in Asian Studies and an MA in Advanced Japanese Studies from US and UK universities. Since retiring from a 30-year career in Japanese-to-English translating, she has settled into a second career in the world of Japanese folk art. She resides in Sapporo, Japan. Her published translations include the works of novelist Miura Ayako and Ainu folklore. Et...

走る翻訳者●園木美緒

走る翻訳者 園木美緒証券会社、新聞社、通信社等を経てフリー(現在はオンサイトで、日英翻訳で稼働中です)。やりたいことが多すぎて、人生の残り時間と相談中。「生かしていた だいてありがとうございます」の精神で生きようと心がけていますが、根があつかましいので、すぐに忘れて根拠なく上から目線になるのが悩み。オバチャン図 鑑があったら載っていそうな、基本マイペースなB型。大きくなったら、かわいいおばあちゃんになるのが夢。 この写真はお気に入りのランニング・シューズです。トレイル・ラン用で、靴底が山道を走るときに滑りにくいようにデザインされています。初心者ですが、自然の中を駆け抜ける爽快感は最高です。 運 動不足に悩む翻訳者の方も多いかと思いますが、私が最近夢中になっているのはランニング。きっかけは3年前、駅まで歩いて15分の道を走ったとき、途中で 息切れして走れなくなったことでした。これではいけないと思い、...

走る翻訳者●曽我邦裕

走る翻訳者 曽我邦裕 実 務翻訳者。サッカーに関する記事の和訳から、マニュアル、ゲームのスクリプト、観光案内、ファンドレポートなど、雑多な仕事を受けつつ今に至ります。私の サイト”On the Backstage”(http://home.att.ne.jp/blue/onback/index.html)では、書籍、ソフトウェア、青色申 告の方法など、翻訳者に役立つと思われる情報を提供しています。趣味は映画鑑賞、料理、そしてランニングです。食事は、ランナーに適した料理を食べるよう 心がけています(例えば鉄分の多いレバーやひじきを摂るなど)。作った料理はブログ”Cooking Backstage”(http://onback.jugem.jp/)で公開しています。 昔から趣味で走ってい たのですが、2009年4月、セカンドウィンドAC(SWAC、http://...