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プロジェクトマネージャに栄光あれ●平野幸治

プロジェクトマネージャに栄光あれ ~元プロマネより愛をこめて(笑)~ 平野 幸治(ひらの こうじ)(株)メディア総合研究所 翻訳事業部 営業部長 中央大学文学部哲学科西洋哲学専攻。1998年ITローカライズ専門翻訳会社に入社。プロジェクトマネージャとして、ソースクライアント系、MLV系の多数のプロジェクトマネジメントに携わる。プロジェクトマネジメントの傍ら、同社付属の教育センター定期講座にてTRADOS系講師を務める。その後、ドキュメント部部長/シニアプロジェクトマネージャとして組織運営を学ぶ。 2009年(株)メディア総合研究所入社。ローカライゼーション部長としてローカライゼーション部門の立ち上げを担当。2012年より現職。ITローカライズのみならず、多言語、多分野の世界で奮闘中。最近の興味はIT以外のローカライズ分野とクロスメディア翻訳。 私は言語というものに興味がなかった。むしろ今でも苦手である...

訳せる人を増やす●岸本晃治

訳せる人を増やす 岸本 晃治(きしもと こうじ)広島出身。国立呉工業高等専門学校専電気工学科在学中に英語に目覚め、同校初、進路に留学を選ぶ。米国シアトルのワシントン大学経済学部を卒業後、1998年に株式会社大興アビリティセンター(現在は株式会社アビリティ・インタービジネス・ソリューションズ:AIBS)入社。主にIT系の翻訳者、チェッカー、コーディネーターをしながら、現在は翻訳部門のとりまとめやAIBS翻訳スクールの企画・運営にも携わる。 翻訳会社に就職して今年で16年目になります。プロ野球選手の平均在籍年数は9年らしいので、プロ野球選手であればベテランと呼ばれる世代ですが、翻訳業界ではまだまだひよっ子です。しかも、ずっと翻訳をしていた訳ではありません。翻訳していた時間は入社後の数年間が最も長かったですが、ほかにチェックや コーディネートもしていたので、最も多く翻訳した年でも年間20万ワードぐら...

チェックとは苦しきことのみ多かりき?●木田理恵

チェックとは苦しきことのみ多かりき? 木田理恵(きだ りえ)株式会社コムサス 代表取締役社長1952年北海道札幌市生まれ。高校を卒業後、定職につかず今で言う「フリーター」で数年をぶらぶら過ごし、その後、東京神田の小さな印刷会社に就職。この会社で版下から刷版まであらゆる作業を担当。2年足らずの在職中に経験したことが現在の基礎となっている。平成元年に仲間4人と翻訳会社コムサスを設立。現在に至る。 私は、「和訳のチェック」という仕事柄ではありませんが、翻訳物を比較的多く読みます。和訳のチェックを担当しているので、自分の日本語を磨くためにも、純粋に日本語発の文章を読むべきだと思っているのですが、海外の本は題材や物事のとらえ方が面白く、興味をそそられて手に取ると翻訳物だったという、単にそれだけの理由です。特に自然界や生物を題材にしたエッセーや研究ものが好きなので、むずかしいか、やたらにやさしいだけの...

ローカリゼーションという仕事●吉藤智広

ローカリゼーションという仕事 吉藤 智広(よしふじ ともひろ) 1981年生まれ 富山県庄川町出身。早稲田大学大学院在学中に、当時まだ黎明期だったオンデマンド配信授業のコンテンツ制作に携わる。西洋建築史専攻の傍ら根岸会計事務所に勤務。会計の現場での5年間の経験を経て、2006年より株式会社ヒューマンサイエンスにてローカリゼーションコーディネーター。IT分野の日英・英日プロジェクトのマネジメントを担当。現在はシニアマネージャとしてレビューアチームを牽引している。同時に2011年よりプレゼンテーションデザイナーとして、企業プレゼンや各種講演のコンサルタント活動を行っている。 仕事のことを聞かれて「ローカリゼーションの仕事」と言ったあとで、大抵は「翻訳の仕事」と言い直す。そんなことを続けてもう7年になる。本誌の読者諸氏であればピンときていただけるものと確信するが、「翻訳者ではない翻訳業従事者」という...